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編み物とか糸のこととか

作ったものとかそういうのの

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養蚕の数字①

これから養蚕をはじめたい、という方にとって数字の情報はお役に立つかと思い、少し書いてみますね。

数字。畑の広さ。お蚕さんの頭数。繭の重さ。出荷したときのお値段。そういうお話です。

では、まず。

一般的に、1アール(10m×10m)の桑畑から、桑の葉が70キログラム、収穫できると言われています。
そして70キログラムの桑の葉で、お蚕さんは2300頭、飼育できると言われています。
2300頭のお蚕さんが繭を作るとき、2300頭のうち2200頭が無事にきれいな繭を作ったとして。
2200×2グラム=4.2キロ
4.2キロの繭を出荷すると地方によって繭1キロあたりの価格が変わりますが、だいたい2000円~5000円くらいでしょうか。
富岡市だと、各農家さんによって多少価格の差がありますが、4000円ちょっとくらい。
16,800円になります。

【まとめ】
桑畑 1アール
 ↓
桑の葉 70キログラム
 ↓
お蚕さん 2300頭
 ↓
繭 4.2キロ
 ↓
16,800円

※桑畑について
密植と言われる植え方は、一般的に「10アールあたり2500本前後」を植えている状態です。
多植と言われる植え方は、同様に1500本前後です。



では、繭から着物にするまでは。

生の繭10キログラムを、製糸場などで乾燥させると、乾燥具合にもよりますが4キロぐらいになります。
それを生糸にすると、2キログラムになります。
2キログラムの生糸から反物を作ると、途中の精練や、端の部分もありますから、一概には言えませんが、だいたい2反。

【まとめ】
生繭 10キログラム
 ↓
乾繭 4キログラム
 ↓
生糸 2キログラム
 ↓
反物 2反



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繭玉飾り


2017年1月7日、富岡製糸場では繭玉飾りを飾り付けました。








 主催は蚕桑研究会です。
 午前中から近くのJAの建物をお借りして、お団子作りからはじめました。
 粉を熱湯で溶いて、こねて、こねて、こねて。
 食紅と混ぜて色をつけました。屋内に飾るので色は鮮やかなほうが見栄えがするだろうと、濃いめの色具合で。
 きもち小さめに作ったほうが、枝にさすときにさしやすいとのこと。大きすぎたお団子は、俵型にして日本古来の繭玉の形に。


 できあがったお団子は、製糸場に持っていきました。製糸場で待ち構えていた男性陣が、脚立に上って飾り付けをしてくれます。
 製糸場に来てくれていたお客様も皆さん飾り付けをしてくださって、とっても喜んでくださったみたいで嬉しいです。

 飾り付け終了後は、富岡製糸場の中をゆっくり見学して回りました。のんびりできて、とっても楽しかったです。よかったなぁ~。

 蚕桑研究会の皆様、ありがとうございました。

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碓氷製糸に見学に行きました。

碓氷製糸場へ行ってまいりました。
秩父の皆様と、富岡市協力隊の高橋君と、合計6名でお伺いしました。

碓氷製糸場は安中市にある製糸場です。
年間7万5千キログラムの繭を製糸なさっています。本当は年間10万トンは製糸したいのだとか。
一日当たりの製糸の量は、30~40キログラムと仰っていました。

下記の写真は、運ばれてきた繭が到着するところ、いろんな繭袋が干してありましたので、パチリ。
この繭の袋、今はどこももう作っていないそうです。



風袋を作っていた会社は一社だけだったとのこと、一枚300gで全国統一されていたのだそうです。
ただし、協力隊の高橋君の実家である高橋商事だけは独自の規格を持っていたとのことで、300gではないとのこと。

この後、120度、5時間半をかけて繭を乾燥します。






写真が横向きになってしまって申し訳ないのですが、こちら、私も初めて拝見しました。低張力・太繊度繰糸機です。
たらいの中をぐるぐると繭が回り、糸を引き上げています。
こちらは600~1000デニールほどの糸になるとのことで、糸の太さは一定ではないとのこと。とても風合いのある素敵な糸になるようです。




この写真も横向きになってしまってすみません。修正してからアップしたらよかったのですが、失礼しました。

1カセというのは250グラム。
その1カセが20個集まって、1括。
クレジットカードなどの「一括払い」の「一括」の語源はココなのだそうです。
そして、6括、30キログラムで1ケースとなります。

碓氷製糸さんは、作家さんとの直接のやり取りで、5~10キログラム単位での販売もなさっているとのことです。

見学の際は予約必須、5名以上から。
碓氷製糸場内での売店も利用することができ、ココでしか手に入らない商品、ココだけのお買い得商品も多々取り揃えていらっしゃいました。

しかし高橋君も言ってましたが、本当に、何度お伺いしても新しい発見があります。
碓氷製糸場の見学はとっても楽しいです。


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赤れんが塾創業スクール②

本日もしののめ信用金庫さんの赤れんが塾創業スクールに行ってまいりました。

 その前に。
 今日は「和の力」さんから、こんにゃくスポンジをいただきました!
私、昔から大好きなのですよ…。大阪ではなんばシティでお取り扱いがありまして、私はかなり通っておりました。使用感が気持ちよくって、しばらく使うと肌がスベスベになるのです。季節限定品の発売を楽しみにしていたのです。
 群馬に引っ越してきてから、どこに行ったら買えるのかなあ?(できれば地元富岡もしくは群馬県内の実店舗で購入したい)と探していたのですが。
 なんと灯台下暗し、製造なさっている会社は富岡市内でした。
 今日は、私が「こんにゃくスポンジ大好きなんです」と申し上げたのを覚えていてくださって、持ってきてくださったんですね。
 本当にありがとうございます! 大事に使わせていただきます!



 さて、創業スクールでは本日も古川先生からお尻をひっぱたかれてまいりました。
 前回の講義で
「あーお金の整理、ちゃんとしないとー」
 と思い知り、帰宅後に表計算ソフトを立ち上げて、ちまちま数字を打ちこんだものです。
 本日立ち上げるソフトは、ワードソフトになりそうです。
 創業プラン。
 最初のプランだから「ん~そんなのムリだよね~…」とか思わず、「こうなったらいいな~」ていう感じで書いていこうと思います。

 他の企業との差異と強み、経営の見通し。
 春夏は農家、秋冬は手工業という私のプランは果たして、机上だけでも成立するのかどうか。
 机上ですら成立しないのなら、実現など全くムリということですし。
 詰めて考えていかなくちゃいけませんねぇ。

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10月7日、出荷です。

2016年度晩秋の出荷は10月7日でした。
出荷日は早朝から、前日までに毛羽取りを済ませた繭を袋に詰めます。
1袋に10~15キロほどでしょうか。
たくさんの繭を、軽トラで運びました。




朝日を浴びてキラキラしています。
嬉しいです。





出荷された繭は、重さを計ったり、こうして選繭をして、悪い繭が混ざっていたら取り除いたりします。

そうして、製糸工場へと運ばれます。

本当にいい繭ができました。
お世話になった農家さんに、本当に感謝です。
ありがとうございました。


そうそう、富岡市では、養蚕農家さんの忙しい日には、市の職員さんもお手伝いに来てくださいます。
今回お世話になった養蚕農家さんでは、
除沙をした20日にお一人、
お蚕あげと片付けをした26日~27日に、それぞれお二人と三人、
収繭の日にお二人、お手伝いに来てくださいました。
忙しい時期に、若くて元気な方々が来てくださるのは、本当に助かるものなのですね。
しかも皆さんとても働き者で、しんどい仕事も黙々とこなしてくださって。
本当にありがとうございました。

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