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荒船風穴に行ってきました


 群馬県の荒船風穴に行ってきました。
 風穴とは?
 ざっくり言うと、山の中にある冷たい風が吹いてくる天然の冷蔵庫です。
 写真を見るほうが早いので、早速どうぞ。

 

 写真で見ると、ちょっと竹田城みたいでしょ?
 でもこれは、お城の石垣ではなく、倉庫の跡です。



 近くで見ると、こんな感じです。
 この石でできた穴の中では、石の隙間から冷たい風が吹いてくるのです。
 なので室内はなんと、夏でも1~2度くらいで、とっても涼しい(寒い)のです。

 さて、この天然の冷蔵庫は何に使われていたかと言うと。

 蚕種の保存です。

 カイコさんは、春になり暖かくなってくると「そろそろ孵化しようかな~」と卵が孵り始めます。
 そして大人になり、卵を産みます。
 その卵は3か月ほど冷気にさらされないと、暖かくても孵化しません。
 なので昔はカイコさんは年に一度しか飼育ができなかったのです。
 春、その年のカイコさんが日本全国で一斉に孵化し、その子たちが卵を産むと、今年の養蚕は終了、また来年の春まで養蚕はお休みでした。

 それを冷蔵庫を使うことで、孵化の時期をコントロールできるようになりました。春の最初のカイコさんが繭を作ったら次のカイコさんの卵を冷蔵庫から出して孵化させて……。カイコさんのゴハンである桑の葉がある間なら、年に二度も三度も飼育できるようになりました。それが、この風穴の功績。

 年に一度が、年に二度も三度も。つまり、繭の量が二倍、三倍。収入も、二倍、三倍です。
 全盛時には日本全国から「うちの卵も預かって」という依頼が舞い込んできたというこの風穴。
 今はこのように、まるで遺跡のような佇まいとなってます。

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【本】「現代蚕糸業と養蚕経営―日本養蚕は活き残れるか」

【現代蚕糸業と養蚕経営―日本養蚕は活き残れるか】小野 直達 著

 1996年の著作ですので20年前ですねぇ。
 20年前でも養蚕は十分に絶滅危惧業界だったというのが十分すぎるほど伝わってきました。

 養蚕だけで生活している農家はほぼないとのこと。
 稲、麦、野菜、畜産などをされているとのこと。
 前橋市では養蚕農家も桑園も減少しているが、農家の減少速度より桑園の減少速度が遅い = 農家一軒当たりの桑園の大きさはむしろ増加しているとのこと。(これは意外ですが、20年前のデータですので現在はどうかはわかりません)
 桑園も、すべて自分の桑園でまかなえている農家、桑園自体を借りて管理や育成を行っている農家、桑園の所有者の方が管理と育成をされていて、桑の葉、枝を購入している農家と分かれているとのこと。
 20年前のお値段ですが、桑キロ当たり6.9円~20円とのことです。
 桑園を貸し出している側、借りている側の双方とも実入りが良い状況ではなく、長くは続かないだろうとの記述がございました。

 桑園も一か所にまとまっているわけではなく、多いときは十数か所の桑園を管理していて、そのために桑を取りに行く時間がかかっているという事情を持っている農家さんが多いとのこと。
 また、逆に企業経営的な視点から機械を入れての効率化などをはかり、増産増益を成し遂げている農家さんもいらっしゃるとのこと。
 年に8回も飼育されている農家さんもいらっしゃるとのこと。

 寡聞な私にはとても勉強になりました。

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桑園の草取りをしましたパート2


 4月24日は桑園を共同で管理しているお仲間から、三角ホー(三角草削り)の使い方を教わりました。
 おー! すごいぞ! 草がみるみる……無双状態です!
 農家のかたの知恵ってすごいなぁ。道具ってすごいなぁ。
 そうしみじみ感じました。

 

 ほら!
 とってもキレイになりましたでしょ?
 桑苗の指定席のところは草もほとんどなくなりました。
 でもね、実は昨日できなかったところは、その「三角草削りの使い方を教えてくださった方」がほぼ全部やってくださったのです。
 私は2株の周りだけ。

 それに使い方を教えていただいたとはいえ、見ている分には簡単そうに見えても、実際に自分が使ってみると……。
 せっかく削った草と土が混ざっちゃって、削った後に草を取るのが大変になっちゃったり。
 草にいっぱい土がついてるから、草をよそにやるたびに、土が減っていっちゃったり。
 難しいものです。
 これから草削りもいっぱい使って、上手になりたいです。




 苗も葉っぱがいっぱい出てきました♪
 ピントが地面に合っちゃってるのでボケててすみません

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桑園の草取りをしました


 カイコさんをお育てするためには、まずカイコさんに召し上がっていただく桑が必要です。
 そのため、3月下旬に桑の苗を数本、植えておりました。
 4月23日はその桑の苗の周りに生えた雑草のみなさんを退治しました。

 

 じゃーん。
 なかなかみっしり生えております。
 一か月(しかもまだ春先)でも、かなり生えそろうものですね。

 せっかく生えた草をむしるのは、都会っ子にとってはもったいない気持ちすらするものですが、ここは桑苗さんのためにご用意した場所。
 心を鬼にしてむっしむっしとむしります。

 

 ところが私の手では、一株の周りをキレイにするだけで、20分ほどかかります。
 小さな面積なのに、一体いつになったら終わるやら…。
 とにかく無心で草を退治し続けます。
 駆逐してやるぞー!


 


 結局、午前中いっぱいかけても目標の半分ほど。
 草って手ごわい……。
 毎日ちょっとずつ草をとっていかないといけないですねぇ……。

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蚕糸技術センターで遺伝子組み換えカイコの話を聞いてきました

群馬県前橋市にある蚕糸技術センターへ行ってまいりました。
 なぜかというと、今日は「遺伝子組み換えカイコ」さんの講習があったからです。

 遺伝子組み換えカイコとはなんぞや?
「光る絹糸が取れるカイコさんや、水に強い絹糸を作れるカイコさんなど、これまでにない繊維を遺伝子組み換え技術で手に入れちゃおう」
 という考えのもと、現在研究されているカイコさんです。
 現在、センターで飼育されているのみで、一般の農家では飼育はできません。
 実験にて、安心安全が確認されてからでないと、一般人には育てられないのです。
 カイコさんは自分で空を飛べないし、自力ではほとんど移動しないし、もし外に出ても弱すぎてすぐにやられてしまうので、遺伝子を組み替えても自然界への流出の危険性はほとんどないと考えられています。
 それを実証するべく研究をなさっているのが、こちらの蚕糸技術センターです。





 ちなみにセンターの周囲はたくさんの桑が植えてあります。
 しかも、たくさんの種類の桑が。
 桑の木ってこんなにたくさんの種類があるんですねぇ…。
 ゆっくり見て回りたかったけれど、今日は残念、またの機会に。



 



 じゃーん✨
 これが遺伝子組み換えカイコさんのおうちです✨
 立派な広~いこのお部屋は、野生のクワコが迷い込んでこないように、遺伝子組み換えカイコさんが漏れないように、いろいろと工夫をされていました。
 奥に見えるのが飼育台、手前が回転マブシです。
 ハウスに入ると専用の衣服や靴に履き替えてからお世話をするのだそうです。
 (※今は育成していないため、私たちは着替えずに見学させていただきました)

 それにしても、同じハウスでお育てから上蔟までできるなんて、いいですね~。
 私もこういうハウスが欲しいものです。



 遺伝子組み換えカイコさんが野生種と混ざらないように、とても気を使って育成をなさっていました。


 遺伝子組み換えカイコさんはぜひ育てたい。
 しかし、これだけの設備を個人で揃えるのは大変そうだなぁ…。
 と思っておりましたが、センターの方のお話では、もっと農家の方が育成しやすいように申請をしていく予定とのこと。
 私にも手が届くかもしれない…。
 ワクワクします♪


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性別:
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