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編み物とか糸のこととか

作ったものとかそういうのの

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日本絹の里から蚕さんを100頭いただいてきまして。


ぐんま200が100頭。
これから育てていきます。
本日、5齢起蚕。桑付です。
人工飼料でどこまで育つかなぁ。



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桑の実の収穫


 今日は桑の実の収穫をしました。

 というと、「毎日、蚕さんのゴハンとして桑取りしてるのに、今更?」と思われるかもしれませんが、桑の葉を取るのと桑の実を取るのとはちょっとちがうのです。

 まず、

・桑の葉を取るための仕立て方と、桑の実を取るための仕立て方は違う。

 どういうことかと言うと、養蚕のための桑は「年に何度か葉を取れるように考えて、また刈り取りやすい形にするため木の高さは出さないように仕立てる」のです。だって、「はしごや脚立にのぼって上のほうの葉っぱを鎌で切る」なんて、危険でしょー。
 桑の実を取るのだったら、果樹と同じように「立ったまま収穫する」ほうが楽なので、木の高さはリンゴやミカンの木のように高くします。そして、実をつけやすい「フィカス」などの品種を植えるのです。

 桑の実はどどめ色というように、黒紫色になったら完熟。触っただけでぽろっと落ちるようになりますので、収穫はうっかり地面に落としてしまわないように、そーっと。
 果実自体も柔らかいので、そーっと、です。
 とはいっても慣れたら両手でわしわし収穫できますw 力加減がわかるようになりますのでw

 桑の実はポリフェノールなど人間にとっても栄養満点、しかもおいしいです。
 品種によって味の違いもあるんですよ。
 今日は白い桑の実、まるでイチゴのあまおうのようなルックスの桑の実もいただきました。とっても、あまーい! つみたてを食べているのに、まるでシロップ漬けというくらい甘いです。
 私は、市ノ瀬という品種の、黒くて甘酸っぱい桑の実が好き。ですが、養蚕用の品種なので、桑の実はあんまりつけないみたいなんです。
 確かに、桑の実用の品種と比べれば、ちらほら。少なかったです。

 桑の実を収穫して、ジャムやシロップ、ワインなどに加工するそうです。
 おいしくなーれ♪

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もうひとつの敵 ~桑畑編~


 桑畑には、もう一つの敵がいます。
 ヤツのルックスは、私の苦手な黒色甲虫、触覚が長い。
 大変苦手なルックスをしています。

 ヤツの名は、キボシカミキリ。
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AD%E3%83%9C%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%83%AA&client=firefox-b&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwi4l9fYq47NAhVi2KYKHZ-WDZEQsAQIHg&biw=1366&bih=659
(google画像検索。虫の苦手な人は注意。私も結構ダメ)

 ヤツは噛んできたりもするらしいですが、それよりも。
 桑の木をダメにしてしまうのです。

 桑の木の中に住んじゃうらしいんですね。
 たまに桑の木を条ごと切ると、中に幼虫がいたりします。
 木を中から食べちゃうんだそうです。
 そうすると桑の木は枯れてしまいます。
 せっかくの桑畑が大被害に遭ってしまいます。
 蚕さんのゴハンもなくなってしまいます。

 以前はこいつが大発生したせいで、桑畑に大打撃、養蚕農家さんに大打撃、ということがあったそうです。

 冬場に桑の株に灯油を流し込んだら倒せる、という話も聞き?
 しかし基本桑畑は農薬をほとんど散布しないため、手で倒していかなくてはならず。
 キボシカミキリに効いて蚕さんには効かない糸状菌を散布、というのもあったらしいですが、今は市販されていないそうです。

 なかなか私にはハードルが高いです…。
 黒い虫は怖い…。

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桑畑での敵


 桑畑での敵。
 何やら不穏なタイトルで始まる今回の記事。
 蚕さんのお食事であるところの桑取りにあたって敵となるヤツについてです。

 ヤツの名は。
 金毛虫。
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%87%91%E6%AF%9B%E8%99%AB&client=firefox-b&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwibxJPPpY7NAhWlJqYKHcgAB68Q_AUIBygB&biw=1366&bih=659
(google画像検索。虫が苦手な方はクリックしないでね)

 ヤツは阪神タイガースファン。
 猛虎カラーに身を包み。
 周囲を威嚇して回ります。
 ヤツの通るところには、ヤツの毛が舞い散り。
 そしてそれは人の肌を刺すのです。
 一本の毛で、何度も何度も。
 洗濯しても繊維に残り、本体はいないに関わらず、
 何度も何度も刺すのです。


 なんたる悪党。
 桑取りに入ったら、まるで皮膚病のように赤いブツブツができるのです。

 でもご安心、化繊の作業着でフル装備、手は手甲を付け、首元から舞い散った毛が入らないようにタオルで防波堤。
 作業が終わったらなるべくすぐにお洗濯。すすぎは水多めで。

 これでだいぶ刺されなくなりました。

 首にタオルとか、手甲とか、ああいう装備ってちゃんと意味があるんですねぇ。
 なめプは死につながるってことですね。

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野蚕について

カイコ(家蚕)に対して野蚕というのが、野山で育つ野生の蚕です。
 この種類について覚書をば。

【天蚕】テンサン
 皇居の紅葉山ご養蚕所にもクヌギの飼育林を設置されていて、天蚕もお飼いになられているとか。
 日本特産とされていますが、ヒマラヤで発見されたり、中国にも現存しているそうです。
 きれいな緑色の繭を作りますが、色素はセリシンに含まれているため精錬すると色は落ちてしまいます。
 クヌギ、カシ、カシワ、ナラ、マテバシイ、ヤマモモなどを食べます。
 セリシンが石鹸溶液で簡単に溶解します。

【柞蚕】サクサン
 セリシンがタンニンによって不溶性になっています。シャンタン、ポンジー(絹紬)はこれで織られています。

【タサール蚕】
 インドで各地に生息しています。
 セリシンがタンニンによって不溶性になっています。大衆衣料やインテリアに使われています。

【ムガ蚕】
 アッサム地方で飼育されています。細くて生成り、黄金食の美しいつやを持ちます。サリーやショールなどを織られています。


【エリ蚕】
 ヒマやシンジュの葉を食べて育つので、別名はヒマ蚕と呼ばれています。糸繰りができない構造のため、紡績糸にします。大衆衣料やインテリアに使われています。


 参考「シルクのはなし」 技報堂出版

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とこたち
性別:
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