宮沢賢治
グスコーブドリの伝記天蚕が出てくるお話、ということで、以前から読みたいと思っておりました。
ふむふむなるほどこれは天蚕に違いない!
「てぐす」と呼ばれていますが、もともと天蚕の糸は「テグス」に使われていましたし。
繭から羽化しないようにする技術が確立されていない時代ということなのでしょうか。
どんどん羽化していって、必死になって糸を作っている様子、なんだか目に浮かぶようです。
鱗粉が雪のよう、というのも、種取を体験した身には、まったく誇張ではなくそう見えることも知っておりまして。
「沼ばたけ」の「オリザ」は、そのまま、田んぼのお米のことなのでしょう。
沼ばたけ、オリザというとなんだかメルヘンな響きがして可愛いですね。
ラストシーンが某アニメを思い起こさせました。
蚕や天蚕が出てくる物語、他にも読みたいですねぇ。